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同じ字を書くけど「楽(ラク)」の先に「楽しさ」はない。アリマのオタクサイ日記。
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以前書いたお話の続きなんぞを書いてみます^^

最後のおしまいシーンまで浮かんだので
どうせなら書ききってやろうかなと思います~
(のんびりまったりペースになると思いますが)


( ちなみに 【 第1話 】 )






『 ひさよしくんといちろうくん その2 』




右手に握られたコンビニのビニールの袋がガサガサとせわしない音を立てる

行くあてもないのに足だけは視界に入る歩道を前進する

丈が長くなったせいか早足のせいか、うしろに流れるまちの風景がいつもより早く感じる

喉の渇きも空いていた腹もすべて忘れてしまったよう

心臓の音が、鼓膜まで響くほど




たかがコンビニに入って買い物をしただけだというのに。
コンビニの店員が。 どうしてあの人なのか。
ふつうのどこにでもあるコンビニなのに。 なぜあの人が店員なのか。

誰がどこに居ようがどこで働こうがその人の勝手であり久美には関係のないことなのに
それが異様に戸惑いを呼び、恐ろしい。

・・・つまりは、久美はそのコンビニ店員に怯えているのである。


(だいじょうぶ大丈夫、自分だってわからない、ばれてないバレてない)
(そもそもあの人がわたしを知っているはずはない)

必死にそう自分に言い聞かせると、
ひとつ気持ちが落ち着いた

深呼吸をしてみると、
さらにもうふたつ落ち着いた

すると途端に喉の渇きと空きっ腹が蘇り、どこか少し休める公園のようなところを探してみる。


と。


うしろのほうで大きな声がする。 男の人の怒鳴り声のような。

 (ケンカかな・・・)
 (いやだなぁ・・・)
 (このあたりって物騒なのかなあ)


せっかく少し落ち着いたというのに。

男の人の低い大きな声というのは、
女性にとってどうにも落ち着かない気持ちにさせるものだ。


 (あ、今、わたしは男性なんだっけ・・・)
 (・・・・・・)


再び、滅入る気持ちが蘇ってきた


ケンカなんかに関わりたくないなと思いつつ、
立ち止まって、声のする方へ振り向いてみる。


 「 くそ!やっと止まった! 」
 「 ちょっと!あんた! 」


声の主は、先ほどのコンビニ店員だった。
そのままコンビニの制服のナリをしているところから、どうやらあわてて久美を追いかけてきたようだ。


 「 !!!!! 」


息を呑む。全身から汗が噴出る。

驚愕にわななき、久美は一目散にその場を立ち去ろうとした。


しかし。
相手はただのコンビニ店員ではなかった。

東洋太平洋一のコンビニ店員なのだ。 その足の速さは世界レベルである。

焦り震えるただの小娘・・・いや、青年の身体の小娘が、追いかけっこで敵うはずがない


数メートルも走るまもなく
久美はもつれる足と思わぬ段差に派手に転んでしまった。


 「 ・・・どうして逃げる 」


顔をあげずともすぐ近くから不機嫌な静かな低い声が聞こえてきたのがわかる。
おもいきり走ってきたようなのに、息ひとつ乱していないのはさすが。

このまま顔をあげず伏せていたい。
身体が痛い。
ズキズキと特に足が痛い。
・・・おそらくさきほどの段差で足を捻ってしまった。


 (ああ早く冷やさなければ)
 (このままだとまともに歩けなくなってしまう)
 (それよりお兄ちゃんの服を汚してしまった)
 (血も出ている。すりむいて服が破れてしまった。どうしよう)


声の主を排除するように、自分の置かれた状況に頭をいっぱいにしてみる。

現実逃避。そんなことをしても何も変わらないというのに。


 「 チッ 」


舌打ちが頭上に響く。
その音に、わざとでもないのにビクリと身体が大きく揺れるのが自分でもわかる。


 「 忘れ物だ。 」


声の主は、顔を伏せてうずくまったままの久美の視界に入るように、数枚の札と小銭とレシートを押し付けるように差し出した。

おそるおそるそれを受け取ると、コンビニ店員は聞こえよがしのため息とともにその場を去ろうとする。


 (ああ・・・そうか)
 (追いかけてきたのはさっきのお釣りを渡すためだったんだ)
 (わたしが誰か知ってて追ってきたとかじゃないんだ)
 (そうよね。知ったところであわてて追ったって、どうすることもないもんね)
 (考えすぎ、自意識過剰、ってやつだったかな)
 (このひとはきっと、わたしが誰だってわからない)
 (うん、きっとそう!大丈夫!)


てのひらのお釣りをじっと眺めながら気持ちを浮上させると、はじけたように顔を上げて
とっくにこの場を立ち去っただろうコンビニ店員に「ありがとう」と叫ぶべく息を吸い込んだ

・・・のだが。


コンビニ店員は、久美の予想に反して数歩離れた距離に立ち止まり
じっと自分を見下ろしていたのだった。





つづく








てなわけで続きを書いてしまいました~^^
文章がどうにも校正の余地ありまくりですが、小説の練習していると思って勘弁して下さい><
(水面下でせんぼる小説をストックしているのですが季節的に発表のタイミングを逃しました;;)
(数ヶ月後には必ず!)

それから、
T田さま。ひさよしくんといちろうくんの感想をありがとうございました~~vvv
恐る恐る書いたものにまさか感想をいただけるとは!(感涙)



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